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ナントモハヤ

明日のぼくを殺せ。昨日のきみを救うために。

麺を食う1 代々木 火の国

 YO! 麺!(だいぶ世間では手垢がついて逆に今斬新なのではないかと思われる挨拶)


 僕ァ……細くて、長くて、汁気のあるものが


 好きだ……(感慨を込めて)



 だいたい、麺類は触手と同じカテゴリで好きですね。まあでも触手を食べたり触手に食べられたりするそういうのを提供する施設って無いじゃないですか。だからその代替行為として麺類をすするわけじゃないんですけどね。それは麺類にも触手にも全ての長くて細くて汁気のあるものに対して失礼な物言いだと感じ入る次第であります。

 まあそんなわけで麺類が好きです。ここ数年はなんか巷がつけ麺ブームなのか、つけ麺やってるところや、そもそもつけ麺専門店みたいなのが異様に増えましたね。最初から組み込まれているところはさておき、中途半端な時期に、チェーン店界隈が後出しでつけ麺だして来たらやめた方が良いと思います。だいたいやっつけでした。今更だしてくるならもしかしたら自信があるかもしれませんけど。

 テリトリーは新宿西口・代々木を中心に行く先で食べる機会があれば食べてる感じです。つってもあんまり「このスープは魚ベースで……」とか「麺が縮れていてスープが薄味なのによくからんでいるッ!」とか「まあ! チャック・マサラ!」とか「この角煮はできそこないだ、食べられないよ」とか専門的なことはあまり言わないと思います。ぶっちゃけだいたいそんなに代わり映えなどしないのですけどね。寒い日にラーメン食ったらだいたいうまいに決まってるんです。



1:火の国 代々木 塩ラーメン 700円

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 そうそう、そう。こういうの。

 代々木駅の交差点じゃない(新宿に近い)方の出口、向かいの道。かつて金港堂があった(今ではチェーンうどん屋になっている)店のふたつくらい隣である。ふるいカードゲーマーなら「ワイバーン」という小さな内輪で盛り上がっているような雰囲気の(実際は知らん)マジックの店があったことを覚えていると思う。それとマクドナルド(ちなみにこのマクドナルドは日本二号店。一号店は既にないか改装したかのはずなので、この店は日本で最も古いマクドナルドであります。どうでもいい)の間にあります。ここ数年、代々木界隈は麺屋が増えておりますので、特にここにいく前にひっかかりそうなのは前述のマクドナルドやうどん屋と同じビルにある麺屋MAZERU代々木店でありますが、ここはまたそのうち。まあその辺にすごい見つけにくい火の国代々木店の入り口があるんですが、実は券売機は逆側にあります。空いているときは(まあ飯時でなければそう混んではいないのだが)ともかく混んでいる時は広くない店内を突っ切って券売機に行くのも癪なので(後述のアレな給仕スタッフがもしかしたら注文を受けて代わりに券を買ってくれるかもしれないが)ここは正直に反対側に回ることにする。マクドナルドも反対側に入り口があるので、うどん屋側をぐるっと回れば、また新宿から歩いて五分の代々木にあるとは思えない古そうな店構えに年季の入ったプラスチック板のメニューにしばしおののく。まあでも、この競合店のある場所で駅前一等地とはいえこの長い期間生き残っているということはそれなりに安心できるのではないかと自分を説得させながら中に入ろうとしていただきたい。

 困ったことにドアが開かない。
 
 こっち側のドア、だいぶセンサの感度が悪くなっているようなので、膝当たりのセンサーに直接触れるといいかと存じます。こんな苦労をするくらいだったらやっぱり反対側から入って、席に荷物下ろしてから券売機に行った方がいいじゃないか? そう思うでしょう? ぼくもまあそう思うこともあるんですけど、この店それなりにメニューが豊富なのと、券売機にはけっこう混乱させられるので、メニュー決めてから券売機と向き合った方が良いと思うんですよね。ちはやさんこの店常連なんですか? 油そばがオススメです。ちゃんぽんもオススメらしいです。

 そんなわけで今日は塩ラーメン。期間限定らしい。こう見えてこの店新規メニューの開発に余念がないらしく、こういうメニューが季節ごとにでてきているらしい。らしい、というのは「多分そうだろう」ということなので、あまり本気にせずにいてもらいたい、ちはやさんそのときうまそうなものをえらぶだけであるかないかとかにはそんなに頓着しないのだ。まあいつもは油そばを頼むのだけど、寒かったし、ラーメンは塩が好きなのでこれを頼んだ。いつもと同じくシンキ臭い顔で使えない感じの給仕娘が咳込みながら受け取る。多分日本人ではないが、来る度にイントネーションがマトモになる気がするのは若干おもしろみがある。ただ、食ってるときに手持ちぶさたで席の間をユーラユーラするのはたいへん気が散るというかうっとおしいのでご勘弁いただきたいものである。ここが外国ならチップを強請られてると勘違いして、下着に1円札をさしこみ黙らせかねない勢いである。
 そんなことを考えてると、油の拭われきれていないテーブルの上にラーメンが運ばれてくる。あたたかい。スープを掬ってみると世のラーメンよりもこころもちぬるい感じがするので「出てくるときにヤケドするくらいでなくてはダメだ!」というタイプのひとはもしかしたらハズレを引くかもしれない。ぼくは食べ始めに丁度良い温度だと思うので、これは店主の心遣いなのだと理解することにする。
 キクラゲ・肉・焦がしニンニクの香る香油・ほうれん草・メンマなどがふんだんにちりばめられたドンブリの上は700円の基本的なラーメンにしてはサービス旺盛な盛りつけだと思う。今日びこの基本サイズだと、ネギかノリと肉が一かけのってあとはスープと麺をお楽しみ下さいみたいなシンプルな感じで終わる事も多いからこれは嬉しい。スープ自体は若干塩辛いし、香油が直ぐに混ざってしまって味の変化を楽しむのが難しい仕組みだけれど、まあうまい。麺は黄色く太くはない感じの麺で噛み応えがあるがわりと野暮ったい感じの麺であります。ここで食べる度、ほうれん草はホントにいいなと思う。スープにいろいろと使っているかなり手の込んだ感じ(でも仕上げは悪い意味でなく粗い感じ)なので、素材の味がところどころに残っており、まとまらないと感じる人もいるかもしれない。その上、ちょっとそれぞれの味が強いので、麺を食べているうちは全く気にならないが。スープを飲み干すにはちょっと難儀する。なんにせよ、満足感はかなりあるとおもう。ごちそうさまでした。

 あ、この店は喫煙可なので、煙ニガテな人は、客がいる時間は避けた方がいいかもしれませんね。夜とかわりと空いている印象です。あと、上品でオシャレな感じのラーメンではないので、あくまでも男子がヌッと食べに行く感じの店だと思う次第です。あんまりラーメン自体の説明してない気がするな。